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Last updated Apr. 15, 2011
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comp -MYPEDIA TEX- ハイパーリンクとしおり 1 概要 hyperref パッケージを使えば、文書内の指定箇所、外部 URL、外部ファイルなど へリンクを張ることができるほか、TEX 文書内の目次から各見出しへのリンクや、 図表や脚注のリンクも自動で張られます。また、PDF 化した際に左に表示されるし おり (目次のようなもの) を自動で作成することもできます。 リンクの張られた部分は dviout では青文字に下線が入り、PDF では枠で囲われ強 調されます。 2 プリアンブル hyperref パッケージを使うには当然プリアンブルの記述が必要ですが、その際の オプションの付け方について記します。最低限必要な記述は次の通り。 なお、hyperref パッケージは他のパッケージにも影響を与えてしまうことがある ため、なるべくプリアンブルの後ろのほうに書くようにします。 必要最低限のプリアンブル DVI ファイルでハイパーリンクを使うとき \usepackage[hypertex]{hyperref} PDF ファイルでハイパーリンクを使うとき \usepackage[dvipdfmx]{hyperref} 3 使用可能コマンド 3.1 文書外へのリンク 文書外のファイルへリンクを張るには href コマンドを使います。使い方は下の 通り。 URL には www などのアドレスのほか、文書のあるフォルダからの相対参照で指 定することもできます。PDF では PDF と web サイト以外はうまくいきませんが、 dviout ではテキストファイルや TEX のソースなどでも対応するソフトを起動して ファイルを開きます。 1 TEX 一覧へ . . comp -MYPEDIA TEX- www へのリンクでアドレスをそのまま表示する場合は 3.3 の URL コマンドを使 うこともできます。 文書外のファイルへのリンク \href{URL}{内容} 3.2 文書内へのリンク 文書内のファイルへリンクを張るには hyperlink と hypertarget コマンドを使いま す。使い方は下の通り。 hyperlink の内容の部分をクリックすると、NAME の部分の対応する hypertarget がある位置へポインタが移動します。 文書内の任意位置へのリンク \hyperlink{NAME}{内容} \hypertarget{NAME} 3.3 アドレスの掲載 参考 URL などを記すなど、www のアドレスを掲載する場合、url コマンドを使っ てリンクを張っておくのが便利です。URL の部分がそのまま表示され、クリックす るとブラウザが立ち上がりサイトが開きます。 www のアドレスを掲載 \url{URL} hyperref パッケージで使用可能なコマンドはこれ以外にもありますが、よくわか らないので説明は省きます。 2 TEX 一覧へ . . comp -MYPEDIA TEX- 4 オプション hyperref パッケージには多数のオプションが用意されています。それらを利用す れば、リンクの強調の仕方を設定したり、しおりの作成の有無などを設定できます。 オプションの設定方法は以下の通り。表 1 にオプションの一部を挙げておきます。 ただし、機能の多くは PDF 用になっており、DVI では無視されるものが多く含まれ ます。 オプションの設定法 オプションは [ ] 内にカンマで区切って書きます。 \usepackage[dvipdfmx, linkbordercolor={1 1 1}, bookmarks=true, ]{hyperref} 5 日本語のしおり 4 にある bookmarks オプションを false に設定していなければ、PDF 化した際にし おりが作成されます。ただし、そのままでは日本語が文字化けしてしまうので、プ リアンブルに以下のように記述しておく必要があります。意味についてはよくわか りません。 日本語のしおりを文字化けさせない指定 \AtBeginDvi{\special{pdf:tounicode 90ms-RKSJ-UCS2}} 3 TEX 一覧へ . . comp -MYPEDIA TEX- 表 1: オプション一覧 設定例 オプションの内容 デフォルト draft=true, hyperref の全機能が off になる false a4paper, A4 の紙を指定する a5paper, A5 の紙を指定する b5paper, B5 の紙を指定する colorlinks=true, リンクの文字を文字色で強調 false filebordercolor={0 1 1}, 文書外へのリンク枠色を RGB 指定 0 0.5 0.5 filecolor=red 文書外へのリンク文字色を指定 cyan linkbordercolor={0 1 1}, 文書内へのリンク枠色を RGB 指定 1 0 0 linkcolor=blue, 文書内へのリンク文字色を指定 red urlbordercolor={0 0 1}, url のリンク枠色を RGB 指定 0 1 1 urlcolor=red, url のリンク文字色を指定 magenta citebordercolor={0 1 1}, 文献引用のリンク枠色を指定 0 1 0 citecolor, 未確認 green menubordercolor={0 1 1}, 未確認 1 0 0 menucolor=blue, 未確認 red pagebordercolor{0 1 1}, 未確認 1 1 0 pagecolor=blue, 未確認 red bookmarks=false, PDF のしおりを自動作成する true bookmarksnumbered=true, PDF のしおりに節番号等を付加 false pdfborder={0 0 0}, 最後の数字で枠線の太さを指定 0 0 1 pdfnewwindow=true, PDF へのリンクを新規で開く false pdfstartpage=2, PDF で最初に開くページの指定 1 pdfstartview=FitBH, PDF のズーム (無指定で全体表示、 不明 BH:描画幅、H:ページ幅) 4 TEX 一覧へ . .