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LaTeX
-- 表の書き方
Last updated Jan. 11, 2009
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comp -MYPEDIA TEX- 表の書き方 1 基本の表の書き方 表を書くには tabular 環境を使います。&で列を分け、\\で行を分けます。 {ccc}の c の数は列の数を表しており、c で中央寄せ、l で左寄せ、r で右寄せにな ります。 基本の表の書き方 \begin{tabular}{ccc} 社名 &創始者 &事業内容 \\ 松下電器産業 &井深大 &家電 \\ 本田技研工業 &本田宗一郎 &自動車 \end{tabular} 社名 創始者 事業内容 松下電器産業 井深大 家電 本田技研工業 本田宗一郎 自動車 縦の罫線を入れるには{ccc}の部分に{c|cc}のように縦線を加えます。横の罫線 は\hline で入れます。縦横ともに 2 回入力すると 2 重線になります。 ただし、縦の罫線は欧米では好まれません。 基本の罫線の入れ方 \begin{tabular}{c|c|c} \hline\hline 社名 &創始者 &事業内容 \\ \hline 松下電器産業 &井深大 &家電 \\ 本田技研工業 &本田宗一郎 &自動車 \\ \hline \end{tabular} 社名 創始者 事業内容 松下電器産業 井深大 家電 本田技研工業 本田宗一郎 自動車 1 TEX 一覧へ . . comp -MYPEDIA TEX- 2 文章への組み込み 実際に文章に組み込む際には tabular 環境をさらに table 環境で囲う必要がありま す。こうすることで caption コマンドでキャプション (表番号と説明文) を入れるこ とができ、相互参照も可能になります。 [!hbt] は表を挿入する位置の指定です。table 環境の使い方は figure 環境とほぼ同 じで,table*などとすれば 2 カラムの文章内でぶち抜きの表を出力することも可能 です.詳しくは図の挿入の項目を参照1 centeringコマンドで中央寄せしておかないとキャプションとの位置が合わなくなっ てしまうので注意が必要です。また、表のキャプションは上に付けるのが決まりで、 ラベルは tab:などと付けておくと表のラベルであることがわかるので便利です。 結果は表 1 に示します。 文章内へ表を入れる \begin{table}[!hbt] \caption{松下とホンダの比較} \label{tab:hikaku} \centering \begin{tabular}{c|c|c} \hline\hline 社名 &創始者 &事業内容 \\ \hline 松下電器産業 &井深大 &家電 \\ 本田技研工業 &本田宗一郎 &自動車 \\ \hline \end{tabular} \end{table} 表 1: 松下とホンダの比較 社名 創始者 事業内容 松下電器産業 井深大 家電 本田技研工業 本田宗一郎 自動車 1図の挿入 . . 2 TEX 一覧へ . . comp -MYPEDIA TEX- 3 セルの連結 セルの連結には multicolumn コマンドを使います。引数の意味は\multicolumn{ まとめる列数}{揃え位置}{セルの内容}です。このときの揃え位置にも{|c|}のよう に罫線を入れないと罫線がうまく出ないことがあります。 セルの連結 \begin{tabular}{c|c|c} \hline\hline 社名 &\multicolumn{2}{r}{会社情報} \\ \hline 松下電器産業 &井深大 &家電 \\ 本田技研工業 &本田宗一郎 &自動車 \\ \hline \end{tabular} 社名 会社情報 松下電器産業 井深大 家電 本田技研工業 本田宗一郎 自動車 4 揃え位置の部分的変更 multicolumn コマンドで連結するセル数を 1 とすれば、揃え位置を部分的に変更 することができます。 社名の揃え位置を左寄せに変更 \begin{tabular}{c|c|c} \hline\hline \multicolumn{1}{l|}{社名} &創始者 &事業内容 \\ \hline 松下電器産業 &井深大 &家電 \\ 本田技研工業 &本田宗一郎 &自動車 \\ \hline \end{tabular} 社名 創始者 事業内容 松下電器産業 井深大 家電 本田技研工業 本田宗一郎 自動車 3 TEX 一覧へ . . comp -MYPEDIA TEX- 5 複雑な罫線の引き方 横の罫線については、cline コマンドで柔軟に引くことができます。引数は\cline{ 引き始める列番号-引き終わる列番号}です。 複雑な横罫線 \begin{tabular}{ccc} \cline{1-1}\cline{3-3} 社名 &創始者 &事業内容 \\ \cline{2-3} 松下電器産業 &井深大 &家電 \\ \cline{2-3} 本田技研工業 &本田宗一郎 &自動車 \\ \cline{1-3} \end{tabular} 社名 創始者 事業内容 松下電器産業 井深大 家電 本田技研工業 本田宗一郎 自動車 6 ページをまたぐ表 ページを横断するような大きな表は longtable パッケージを使います。プリアンブ ルに\usepackage{longtable}と書き、{tabular} を {longtable} と代えて使えばと りあえず使えます。このとき、表を table 環境に入れてしまうとページをまたぐこと ができないので、2 にあるように文章内に組み込む場合でも table 環境は使わないよ うにします。 endfirsthead や endhead、endfoot コマンドを使い、ページが変わった行頭の表示 を設定することもできます。次の例では endfirsthed までが表の最初に表示される内 容を表し、endfirsthead から endhead までがページが変わった時の頭に表示される 内容を表します。endhead から endfoot まではページが変わる際の最後に表示される 内容を表します。キャプションを入れるには、例のように endfirsthead までに記述 すればキャプションが入ります。 4 TEX 一覧へ . . comp -MYPEDIA TEX- ページをまたぐ表 \usepackage{longtable} \begin{document} \begin{longtable}{|c|c|} \caption{ページをまたぐ表}\\ \hline 表の最初 &表の最初\\ \hline \endfirsthead \hline ページの最初 &ページの最初\\ \hline \endhead \hline ページの最後 &ページの最後\\ \hline \endfoot あ&あ\\あ&あ\\あ&あ\\あ&あ\\あ&あ\\あ&あ\\あ&あ\\ あ&あ\\あ&あ\\あ&あ\\あ&あ\\あ&あ\\あ&あ\\あ&あ\\ あ&あ\\あ&あ\\あ&あ\\あ&あ\\あ&あ\\あ&あ\\あ&あ\\ あ&あ\\あ&あ\\あ&あ\\あ&あ\\あ&あ\\あ&あ\\あ&あ\\ あ&あ\\あ&あ\\あ&あ\\あ&あ\\あ&あ\\あ&あ\\あ&あ\\ あ&あ\\あ&あ\\あ&あ\\あ&あ\\あ&あ\\あ&あ\\あ&あ\\ あ&あ\\あ&あ\\あ&あ\\あ&あ\\あ&あ\\あ&あ\\あ&あ\\ \end{longtable} 7 縦幅の変え方 表の行間を変えるコマンド arraystretch があります。 ただし、この方法では数式などを記入した際、横の罫線が不自然になってしまう ことがあります。これに対しては、rule コマンドを使って見えない支柱を入れるこ とで対応できます。rule コマンドの詳しい使い方については表示位置の調整の項目 を参照2。 2表示位置の調整 . . 5 TEX 一覧へ . . comp -MYPEDIA TEX- 縦幅を 1.5 倍にする {\renewcommand{\arraystretch}{1.5} \begin{tabular}{ccc} \hline\hline 社名 &創始者 &事業内容 \\ \hline 松下電器産業 &井深大 &家電 \\ 本田技研工業 &本田宗一郎 &自動車 \\ \hline } \end{tabular} 社名 創始者 事業内容 松下電器産業 井深大 家電 本田技研工業 本田宗一郎 自動車 8 表中での改行 表中の文章が長くなってしまい、1 行に収まらなくなってしまった場合、parbox コ マンドで囲むことによって表中の文章でも折り返しや改行を行うことができるよう になります。引数は \parbox[周囲の文章との位置関係]{折り返し幅}{文章} で す。周囲の文章との位置関係には t(上揃え)、m(中央揃え)、b(下揃え) の 3 通りです。 下に例を示します。 strut コマンドは支柱を出力する命令で、上下の罫線との距離を保つために入れて います。詳しくは表示位置の調整の項目を参照3。 これを応用すれば、擬似的にセルの縦の連結が可能になりますが、間に罫線を入 れることはできません。 3表示位置の調整 . . 6 TEX 一覧へ . . comp -MYPEDIA TEX- 表中の文章を 13zw で折り返し \begin{tabular}{|c|c|}\hline 社名 &事業内容 \\ \hline 松下電器産業 &家電 \\ \hline 本田技研工業 & \parbox[t]{13zw}{\strut 自動車、二輪車、汎用製品と飛行機の製造および販売 \strut}\\ \hline \end{tabular} 社名 事業内容 松下電器産業 家電 本田技研工業 自動車、二輪車、汎用製品と 飛行機の製造および販売 7 TEX 一覧へ . .