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Last updated Mar. 11, 2009
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comp -MYPEDIA TEX- コマンド定義 1 コマンドの定義 TEX では,用意されたコマンドとは別に,自分でコマンドを定義することができ ます. 記述の形式は\newcommand{新しいコマンド名}{コマンドの内容} コマンド名は日 本語でも可能で,大文字と小文字は区別されます.ただし,数字や記号は使えない ので注意が必要です. なお,既に存在するコマンド名を指定するとエラーになります.上書きして再定 義する場合には,newcommand を renewcommand とすればできます. 以下では,数式内でローマン体(立体)の d を書く\dd という命令を新設してい ます. ローマン体の d を出力するコマンド \newcommand{\dd}{\mathrm{d}} $\dd y=2\dd x$ dy = 2dx 2 引数を取るコマンド 1 の例では,引数の部分をゴシック体にする命令\textgt{引数}のように,引数を 取るような命令は作れません.引数を取るコマンドを定義するには\newcommand{新 しいコマンド名}[引数の個数]{コマンドの内容}のように記述します.1 個目の引数 に入力したものを代入する位置には#1 のように書いておきます. 以下の例は,記号の項目1で紹介した丸囲みの数字を出力するコマンドを定義して います. 丸囲みの数字を出力するマクロ \newcommand{\mycnum}[1]{\textcircled{\scriptsize #1}} \mycnum{1}\mycnum{99} 1 99 1記号 . . 1 TEX 一覧へ . . comp -MYPEDIA TEX- 3 オプションを取るコマンド コマンドの後で中括弧 { } を使って記述する引数は,省略することができません. L A TEX2εで使われるコマンドには,引数の他にオプションを取るものがあります.オ プションは通常大括弧 [ ] で記述され,デフォルト値が指定してあり省略が可能です. 書き方としては,\newcommand{新しいコマンド名}[引数とオプションの総数][デ フォルト値]{コマンドの内容}などのようになります. オプションを取るコマンドの定義 \newcommand{\mylim}[2][x\to\infty]{\lim_{#1}#2} $\mylim{f(x)}$ (デフォルト)\\ $\mylim[x\to0]{f(x)}$ (オプション:$x\to0$) limx→∞ f(x) (デフォルト) limx→0 f(x) (オプション:x → 0) 4 環境の定義 環境についても自作することが可能です.書き方は\newenvironment{新しい環境 名}{環境開始部分の内容}{環境終了部分の内容}です. 当然,2 と同様引数を取る環境も定義する事も可能です. 以下の例は,ゴシック体を指定して中央寄せにする環境を新設しています. ゴシック体にして中央寄せする環境 \newenvironment{mycenterbox}% {\begin{center}\gtfamily}{\end{center}} \begin{mycenterbox} 環境内の文章 \end{mycenterbox} 環境内の文章 2 TEX 一覧へ . . comp -MYPEDIA TEX- 5 既存のコマンドに追加処理を加える let コマンドはコマンドの内容をコピーするコマンドです.let コマンドを使うこ とで,既存のコマンドの機能を追加したり,改変することができます. これを応用すれば,見出しコマンドの引数を覚えておいて,ヘッダーなど別の場 所に記述することなども可能になります. gtfamily コマンドを同時に英文もサンセリフにするように改変 gtfamily コマンドの内容を一度 origgtfamily コマンドにコ ピーして,サンセリフ体にする処理を加えて再定義する. \let\origgtfamily\gtfamily \renewcommand{\gtfamily}{\origgtfamily\sffamily} 3 TEX 一覧へ . .